2021.12.5(日) 今季最終戦第42節ホーム水戸戦とサンニチ特集記事「分岐点」に思うこと

VFK大月サポーターズクラブ
・得点者 (水戸)後半2分 FW46伊藤涼太郎、(甲府)後半9分 MF24山田陸、(水戸)後半15分 FW9中山仁斗、(甲府)後半18分 FW10ウィリアン リラ、(水戸)後半37分 FW46伊藤涼太郎、(甲府)後半46分 DF40メンデス

 我らがVF甲府の今季最終戦第42節ホーム水戸戦は、12月5日(日)にJIT リサイクルインク スタジアムで行われ3-3の引き分けに終わりました。VF甲府は前節までの結果、今季3位が確定し、また最終戦を前にすでに今季限りでの退任が発表された伊藤彰監督のラストゲームとなった今節、勝って有終の美を飾ろうと前半から激しく攻守が入れ替わる展開も両チームそれぞれにネットを揺らすことは出来ず前半を0-0で折り返します。しかし一転して、後半はいきなりゲームが動きます。後半2分、ファウルではないかと甲府守備陣の動きが止まった一瞬の隙を突かれ水戸に先制を許すと、その7分後の後半9分、ペナルティーエリア近くでボールを持ったFW10ウィリアン・リラ選手からのラストパスを受けたMF24山田陸選手がワンタッチでゴール前へ持ち込み、GKとの1対1をつくると冷静にゴール右隅に流し込み1-1に、しかし後半15分に不用意なバックパスを奪われると、これを決められ1-2と再び先行を許します。すると後半18分、駆け上がったMF17荒木翔選手がMF41長谷川元希選手からのパスを受けると精度の高いクロスボールにウィリアン・リラ選手が相手DFの死角から飛び込んで鮮やかに合わせてネットを揺らし2-2の同点に、しかし後半37分にまたも守備のミスから失点し、またまたリードを許す展開に。そして迎えた後半AT 1分、前線まで攻め込んだDF4山本英臣選手からのパスを受けた荒木翔選手のクロスにゴール前で待ち構えていたDF40メンデス選手が打点の高いヘッドを決めて3-3とし、三度ゲームを振り出しに戻します。その後も勝利を目指し勝ち越しのゴールを狙って攻め続けた終了間際のAT 4分、荒木翔選手のコーナーキックにFW9三平和司選手が頭で合わせたシュートはゴールラインを割ったかのように見えたのですが、惜しくも相手GKにかき出されゲームセット。本当に残念ながら、今季最終戦を勝利で飾ることは出来ませんでした。

 この結果、今季VF甲府の通算成績は23勝11分け8敗、勝ち点80の3位となりました。今節を勝ちきって勝ち点を82に積み上げ今シーズンを締めくくって欲しかったので、そこのところは残念ですが、しかし昨シーズンは勝ち点65でフィニッシュでしたので、昨季のチームを勝ち点で15上回った訳ですから通算成績では胸を張っていい結果を残してくれたと思います。選手、監督スタッフ、フロントの皆さん、闘志あふれる熱いゲームを数多く観せていただき、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

 我らがVF甲府が最終戦を戦う前日、VFK花咲農園での必勝祈願の作業は、先日植え付けをした玉ねぎ苗へのネット掛けでした。防寒対策と鳥獣害対策のため、暖かくなる春先までこのようにネットを掛けています。

・ネット掛け作業途中
・作業完了

 VF甲府の2021シーズンは終わりましたが、この日の入場者数は5,791人。「J1昇格」はあと一歩のところで逃したものの伊藤甲府のラストゲームを今シーズン最高のパフォーマンスで締めくくってくれるものと期待してホームへ駆けつけたファン・サポーターは多かったことと思います。しかし、そこは相手のいるプロ同士の勝負事、今節は気持ちが空回りしてしまったのか失点につながるミスが多く、点の取り合いとなったことでエキサイティングなゲームを楽しませてはもらいましたが、今シーズンの集大成と呼ぶにはちょっと違ったように思います。それぞれが今後の自身の成長に向けて、良かった点は更に成熟させ、反省すべき点はしっかりと改善に取り組んでほしいと願っています。

 それから、何においてもモチベーションは重要だと、あらためて感じた試合でもありました。この最終節でどのような試合を観せてくれるのか、モヤモヤした気持ちで観戦されたサポーターも多くいらっしゃったのではないかと推察します。そして、それは最終戦後のセレモニーでの監督・主将の挨拶を受けても晴れませんでした。

 それは今季最終戦を迎える数日前、選手への敬意が全く感じられない目を覆いたくなるような記事が新聞に掲載されたからです。VF甲府の筆頭株主のグループに属する新聞社が、あのような薄っぺらな記事をどうして、それもこの時期にと、悪意しか感じられない内容に激しい憤りを抑えられません。たとえ、仮に記事にあるそれぞれのコメントが事実だとしても、このような形でそれが一人の選手だけに向けられるのはあまりにも短絡的な行為であって、ペンの暴力以外の何物でもなく、そしてその責任の所在は別にあると思うからです。

 「はくばく」に代表されるようにクラブをサポートしてくれる立場にある会社と理解していましたが、思い込みだったのでしょうか。それとも何か深い意図でもあってのサポート行為なのでしょうか。地方紙とはいえ、どうしてあんな記事をと全く理解できませんし、ただチームをかき回し、そして悪戯にクラブの足を引っ張る行為としか受け取れません。なんの「きしみ」も無く、まわりに好意を持った人間だけで仕事をしていられる職場がこの世の中にどれほどあるでしょうか。人生、自分の思い通りにならないことの方がよっぽど多いように思います。人はそんな中でもベストを尽くすためには、それぞれの立場でいろいろな問題を解決する努力をしながら仕事や物事にあたります。それがプロフェッショナルの厳しい勝負の世界で、勝利をつかむためにチームとして戦うサッカーであれば尚更のこと。なのにこの記事は何なのか。

 ビッグクラブと違い、決して環境に恵まれているとはいえない中で、それでも毎年上位を争う勝負を繰り広げてくれるVF甲府。何をしてもうまくいかない行き詰ったような時など、ひたむきなプレーで全力を出し切り、ゲーム終了と同時にピッチに倒れこむ選手の姿に、どれほど感動し励まされ、また一週間頑張ろうと、幾度勇気づけられたことでしょう。だから人は、ルールの中で力の限りプレーする姿に感動し、また応援したくなるのではないのでしょうか。スポーツには何物にも代えがたい、作り物では得られない感動があります。

 「アスリートを馬鹿にするな」、何十年来の購読者ですが、抗議の意思を表したいと思います。

・今季最終戦後セレモニー

 さて、2022シーズンの戦いに向けて、まず後任の監督が誰に決まるのか、そして今季一緒に戦った選手たちがどのくらい残留してくれて、積み上げてきたチームの力をどれだけ維持し来季につなげることが出来るのか、選手の動向にサポーターの心配は尽きませんが、佐久間悟社長はじめフロントの皆さん、サポーターの願いにたとえ時間がかかったとしても真摯に応えてくれる皆さんは我々サポーターの希望です。そして、プロヴィンチアとして地域に活力を与えてくれる山梨の誇りです。どうか、来季への希望につながる体制づくりをよろしくお願いします。

 そして、来季こそ「J2制覇!J1昇格!」をつかみ取りましょう。

 VFK大月サポーターズクラブは微力ではありますが、我々の出来る方法で、これからもVF甲府を応援していきます。

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